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: 83709

: 2011

まだ続く 箱庭の中 諦めと 一縷の望みと 両手で覆い 固くフタする 零下 巡る星の夜 荒れ地を歩む 足取り軽く 安らぎと しばしの終わりを 深くいきつき 視界まどろむ 雨が まだ耳朶を打つ ゆらり ゆらりと漂い しがない 私と成り果てる 甘美に委ね あしを滑らせ 落ちる、落ちて 溶けていく 響く ウタ沫 かきつばた もがく 意思もなく 鈴を縫う 降ちの新鷹 雫 伝いました 騙る 心に目を向けず 肺を 膨らませ 後ろ 振り見て砕け散る 薄暮 藍になって   雨だれ過ぎる 見慣れた場所の せせらぎと 一途の思いを 野原に出でて ハナをくすぐる 腐り 廃れた何か はらり はらりと葉は落ち 知らない 景色と成り果てる そこに寝転び 悪魔が襲う 沈む、沈み 溺れてく 響く ウタ沫 かきつばた もがく 意思もなく 鈴を縫う 降ちの新鷹 雫 伝いました 騙る 心に目を向けず 肺を 膨らませ 後ろ 振り見て砕け散る 薄暮 藍になって 浮かぶ 静寂の生き様を 夢見た 私は 清く ただ 睡蓮木の 枯れるを 眺めながら すさび 古びた箱庭の 続きを 求めて あしを 踏み入れ繰り返す 愚者が ひとり眠る

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2024-12-18(ver.1470)

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