夏夜小道 家を抜けて散歩した 磯香りした湿ったアスファルトを 草陰の隙間に顏見せる くすんだ五芒星 泣き音色したガラクタ 拾うよう 眺めた 導くあの子と降りゆくヒトデ 導かれた私は誰だ 眼差し刺された赤いパラソル 悄然微笑で待ち焦がれてる 怪しさがないように 足は溶けた 毒は体にまわった 見渡す景色水滴垂れるように 揺れる回る頭が砕ける 薬はありません 増える星は街中を ひっそりと 冒すの 傘を待ったとて布突き破る 家に帰ればヒトデがうつる はみ出す心にお面かぶった 私は一体何者なのか 記憶が薄れてく 街灯やわらか揺らぐ光は 白い肌をアザつけるから 飛んでくヒトデに夢願いども 身体は壊れるだけですから もうじき消えますよ