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寝転び微睡んで また夢を見る 赤灯篭の並ぶ参道で 居眠り地蔵には鯰髭 けんけんぱ上る階段に 屋台店 べっこう飴 段袋持った女の子 横目に進むは獣道 古びた鳥居をくぐったら 誰かのお墓が建っている 引きずる魂と 身体が腐ってしまう前に いつもと同じ 僕はまた夢を見た 雨だれ無視して 進んで砕けた 散らばるあの子を 集めなきゃいけない 粉々の赤を飲み込んだら 僕はあの子と真っぴとつ 逆さまの影を 落として悦に入る 汚い猫には 近づいちゃいけない 首の縄文を愛してくれる 彼岸会 また影を見る 砂天井見つめ寝ぼけ眼 うたた寝 私は涎まみれ 読んでる途中の怪談と 窓は濡れ酸性雨 揺れ頭押さえベランダに 枯れ木に水やれ錆び如雨露 ぐっしょりと濡れた袖口と 右の手咥えたコケ坊主 見下ろした現実 僕の夢の中が外にあって 頬をつまんで 口は「また夢を見た...」 雨垂れの菱形に 追いつかれた 散らばる人達の 影だけ消えない 白色の光が指差した 人の頭にヤマイダレ 妬んだ地面に足を掴まれて 群がる影人に 応えてはいけない 犬も歩けば殺される僕は 現実またね またねって 下向き矢印↓逆さま上向き↑ 楽しいままで終われれば 良 い の に 目が覚め続く日常の中で 見下ろす目は空を見る

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2024-12-18(ver.1470)

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