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枯れた百歩の背比べと、 曲げた興味の糸垂れと、 投げ上げた背理の褪せ歌と、 孤独と、 似非の所為です。 蛍光灯下の裏、 僅か、僅かの物陰には、 ひしゃげ、爛れ、朱に黒ずんだ、 鏡がポツリと置かれてた。 示唆に塗れた声の、 逃げ切ることのない血、その血、 捻じ曲げた杭を叩けずに、 溢れ出す瘴気は止められぬ。 切れた尻尾の黄蜥蜴と、 肥えた窮鼠の猫嚙みと、 投げ上げた切符の慰めと愚策と、 似非の所為です。 「割れたコップと詩、気を患った。」 ━━知覚、 吐息。 余りを増した。 似非になぞる未知は消え去り、 凝視を解き夜を明かす。 灯篭揺らぎゆく、 モノクロに映りだす叫び、 物足りぬ自我が纏うのに、 縒りいった羞恥を押し付ける。 定めたる凋落は、 譫妄の「具体」へと懲らし、 轡に蜿くるモルタルの、 瞠る眦は似而非顔か。 暮れどみんなは未だ消えずに、 空のわたしに注ぎ込んでく、 贋の言の葉の中の、 それは、それは、 「所為」の似非か、 「似非」の所為か。 幾度の背比べと、 曲げた興味の糸垂れと、 投げ上げた背理の褪せ歌と孤独と、 似非の所為です。 嗚呼、彼は何処へ(に)行くのか。 ずっと私の傍へ、 数多の血と、隠せぬ似非と、 ただ 苦情が一つ。 この足と、この手と この心は、 全て似非の所為です。

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2024-12-18(ver.1470)

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