John Doe
焼き魚と目が合った | 21 | |
410 | 焼き魚と目が合った シトラスが香り 焦点の合わない白い瞳で 魚が睨んできたの 靴で枯葉を踏み鳴らす 甘く漂う 金木犀の香りが鼻につく 不安を煽ってくるの 風は乾き 冷たく刺さる 蟲は葉陰で 私を嗤う 月は空から見下していた 背の伸びた影がついてくる 距離を保ってどこまでも 離れようとし走ったら 足を引っ掛けて転びました 日が暮れて 人が減る 影は大きくなり離れない 虫が鳴くと辺りは暗く 何も見えなくなっていた |
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焼き魚と目が合った | 21 | |
410 | 焼き魚と目が合った シトラスが香り 焦点の合わない白い瞳で 魚が睨んできたの 靴で枯葉を踏み鳴らす 甘く漂う 金木犀の香りが鼻につく 不安を煽ってくるの 風は乾き 冷たく刺さる 蟲は葉陰で 私を嗤う 月は空から見下していた 背の伸びた影がついてくる 距離を保ってどこまでも 離れようとし走ったら 足を引っ掛けて転びました 日が暮れて 人が減る 影は大きくなり離れない 虫が鳴くと辺りは暗く 何も見えなくなっていた |