ニタリコ
マテ貝 | ||
よあけがきたとおもったら つきもまだ みちていなくて からんだすなの その壁に まじったくろいいし うまをきる ほそながい からだ いななきも きかず まてと いったきみは とおくのぼっていった その穴に残ったしろいすな ここにもふってくる おおきなぷーるのなかには 浮かびませんでした ただ抜かれたすなが おうどいろにそめてた 漂うちいさないきものの どくでしびれる中枢で すっぱいうみをとおりすぎ あかぐろいそら みあげてた しにかけた あぶらぎる からだ さけびごえ きかず マテと いったきみは とおくのぼっていった その穴に残ったしろいすな ここにもふってくる おおきなぷーるのなかには 浮かびませんでした ただ抜かれたすなが おうどいろにそめてた まてといったきみは とおくのぼっていった その穴に残ったしろいすな ここにもふってくる おおきなぷーるのなかには 浮かびませんでした ただ抜かれたすなが おうどいろにそめてた |
エフィラ | ||
たぶんまよなかのことでした とうだいもあかりきえまして しずまりかえった くろいうみ ながめていたんでしょう かたあしをうみにゆだねる ひたしたところからあしが はんとうめいになっていき そこだけクラゲになりました かわるくうきかんじながら こうこつとめがはなせなく しおかぜののこりかだけが やさしくほおをなでました はじめはびっくりしましたが クラゲのあしはうつくしくて いっそこのまますべてしずめ ひとをやめようとして かたうでをだれかがつかみ ひきもどしたそのめが ああ 澄んですこしうるんでいて 自ぶんを見つめられました 変わるくう気感じながら (かえれあなたはひとであれ) こうこつと目が離せなく (このうみでくらげになり) 潮かぜの残りかだけが (しればみななげくこと) 優しくほおを撫でました (やめればもどれないの) 変わる勇気感じながら (かわるあなたがみえたよ) 爛々と目は輝いて (らくなみちがなくても) 小さくわらったxxxは (ちゃんとあるいていける) 優しく頬を撫でました (やさしいあなただから) |