螺鈿。
| 全て螺鈿の所為です。 | ||
| 41 | 謡う小鳥の羽の裏で、 幼気な鵺が目を光らす。 徒な好意の擦違いが、 急仝と百舌鳥を殺しました。 両の耳を塞ぎ目を綴じて、 奈爾も知らないと全てから逃げ出して猫を被ぶる。 音を殛した螽斯に、 如何の価値があるのでしょう。 窟から脱出した蠅叢が、 骸を刮いで唼るのです。 辠を隠せ匿せ得ぬ鵺は歎く、 自が諾冉と嘯いて。 音を殛した螽斯が、 奈爾も知らないと全てから逃げ出して猫を被ぶる。 耳を塞ぐ盲蟲も、 全て螺鈿の所為です。 |
| 全て螺鈿の所為です。。 | 2 | |
| 51 | スィオレティックに捕われて、 汨羅之鬼は見えぬ儘で。 手探りの語り、 磊が這う地平。 電子音が五月蠅いから、 伸びる伸びる未知の先。 せめて声が届けば… 今も待っているよ。 デジタル変換一、二、三、此処は。 全て螺鈿の所為です。 スィオレティックに捕われて、 |