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片目の達磨は帰りました。
貴方を忘れ去りました。
息も絶え絶えの濃霧の中、
絵空事を並べましょう。
最寄駅から見えた、
何処か怪しげな店を見つけた。
「私を置いてかないで。」
口から滑る糸車。
扉、開けてみたら、
覗いてたら、
海月が見えた。
煌めきに騙され、
覘き込んでたら、
飲まれてた。
(片目の天狗が舞ってきました。)
(私を教えに来ました。)
(水を求め魚もいました。)
(絵空事を並べましょう。)
走り去り目玉を落としました。
飲み込まれてくのが見えました。
「作り直してしまえばいい」
白を切り離れました。
走り去り指を落としました。
飲み込まれたよう見えました。
「作り直してしまえばいい」
白を切り離れました。
走り去り口を落としました。
飲み込まれてくのが見えました。
「作り直してしまえばいい」
白を切り離れました。
走り去り腕を落としました。
飲み込まれたよう見えました。
「作り直してしまえばいい」
白を切り離れました。
走り去り頭を落としました。
飲み込まれたよう見えました。
「作り直してしまえばいい」
白を切り離れました。
走り去りメモリを落としました。
私は飲み込まれました。
(括弧内の歌詞の文字起こしは、推測を含みます。) |