目を取られていたのです。
二人で行こう | ||
1811 | 二人手を繋ぐ、 桜の様に飛んでいった、 そんな夢。 風が吹いた、 何もかも忘れ遠くまで往こう。 「このまま大空へ飛べるかな?」 あの無邪気な顔がぼやけるんだ。 名の無い星が光る世界で、 今、仕舞いを。 消えてゆく 此の世界は美しく、 まともに涙すら 流せないな。 明けぬ夜空で 見えていたものは、 全て陽ざしの所為です。 視界が眩む。 初めての音が、 終わりを迎えた音になる、 泡沫に。 風で揺らぐ、 方舟は何処に飛んで行くだろう? 「あなたを梦の中でミタんダ」 其の辭が目ぐり華れなクて。 の い星が熄える丗界で、 唯、仕舞いを。 消えてゆく 此の世界は美しく、 まともに涙すら 流せないな。 明けぬ夜空を 照らした光に、 目を取られていたのです。 じゃあね またいつかね。 遠ざかる影に手を振ってみた。 息が 詰まる様に。 見つからぬ様に。 零れ堕ちてく。 消えてゆく 此の世界は美しく、 まともに涙すら 流せないな。 明けぬ夜空で 見えていたものは、 全て陽ざしの所為です。 二人で行こう。 消えてゆく 此の世界は美しく、 まともに涙すら 流せないな。 明けぬ夜空を 照らした光に、 目を取られていたのです。 二人で行こう。 二人で行こう。 二人で行こう。 |
目を█られていたのです。 | ||
722 | 来し方 目に見えた、 表と裏が袖を引く、 何彼無しに連れられたなら、 深い穴に嵌るでしょう。 音の波で化けた私は、 明るい黒で染めた、 狭い 更に狭い隘路は、 腐って乖離する。 来し方 手に置いた、 鈴なりのイミテイト、 何も出来ずにいるのならば、 輪廻に淘汰されるのか。 狭い更に狭い隘路は、 明るい黒で染めた、 音の波で化けた私は、 目を取られていたのです。 |
目を███いるのです。 | ||
悪意に燈る腐る指は、 何も成せずに死んで逝く、 絶えず垂れる欲望に倣って、 音を奏でるの? 蜜を舐め、 天は廻って、 流転の世を歩む。 故に私は今、 骸の山越え、 虚空の心臓を持つ者よ、 何を思いますか。 透明な言葉刻むけど、 嘘の揺れが響き、 目を背けているのです。 悪意に燈る腐る指は、 |
目を取られていたのです。(旧) | ||
スマホから聞こえる音は、 とても心地良くて、 中毒の檻からは、 抜け出せずにいるのです。 いたずら心でしてしまい、 全てが変わり果てて、 沼に、入り、抜け出せずに、 戸惑っているでしょう。 たくさんの廃人達に 触れてしまったとき、 自分の指の先が、 緑に染まりはじめた。 いたずら心でしていたら、 全ての所為にしてて、 溺れ、死んで、魂と成り、 目を取られていたのです。 |
後海 | ||
あなたに荒れたこの海が 泣いている声を聞いてほしくて、 誰も知らないこの苦しみを、 全部あなたに教えたくて。 あなたに会えたこの気持ち、 全部あなたに届いてほしくて、 誰かに殺された憎しみを、 全部あなたにぶつけたくて、 破壊された船が沈んでいくのは誰の所為? 交わる事の無い平行線の、 筈だった者が、 交わってしまい全てが乱れて、 後悔の海を渡って行く。 あなたに荒らしたこの地が、 泣いている声を聞いてほしくて、 誰にもわからぬ愚かさを、 全部あなたに教えたくなくて。 あなたに抱くこの気持ち、 全部あなたに届いてほしくて、 あなたが殺した感触を、 全部誰かにぶつけたくて、 これはあなたに捧げる忠告の童歌。 交わってしまった平行線の、 恥だった者が、 三本に増え互いに絡み合い、 後悔の念を垂らして逝く。 一つだけ伝えたい。 この歌の意味をあなたに考え、 理解してほしい、 私達は先に待っているから、 後悔の海を飛び越えて行け! |