月毛
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534 | 携帯ゲームを開けた日に、 光が私の前に現れた。 その光はとても魅力的で、 飛び込んで行くのでした。 戯れに書かれた言の葉は、 ひとりでに踊り出し、 心地よい音に乗せられて、 意味もなく消えてゆく。 湧き出たその光る水は、 苦くて飲むことが出来ずに居る。 それは誰の手にも掬われずに、 土に飲み込まれていた。 心地良い音に乗せられた、 言の葉は踊り出し、 私を包み込み地に落とす。 誰の所為でもない、 全て。 |
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354 | ほのかな臭い包つみこんでく、 思慮されたことも分からない儘。 今もずっと視線を向けられているの。 誰が見ているの? 逆鱗に触れ、 敵愾を握り、 巣食う悪意は飲み込まれた。 これは斥力によるモノで、 逃れられないほど、 強い力で押さえつけられ、 やがて力を失うのです。 ついに彼らは、 破滅への道を辿って行く。 自業自得でしょう 全て。 ほのかな臭い包つみこんでく、 |