屹度誰かの所為で。
∴谵语ᚍ | 862 | |
30957 | 秒針が刻まれた指先で、真澄鏡を手繰り寄せ、 倨傲を引き付けた重力が、冀う愚者を嘲るのです。 微睡みの中で火を付けた、唾棄することすらも憚られる、 追い立てた筈の真澄鏡が、わたしの鏤骨を食む。 礼賛者が、波に呑まれて、行き場を失い、酔い癡れる。 絶無に覗き込まれて、見目形が鏤刻され弛む。 剥落した喩えが表す、其れが連なり、讒言にあう。 噛み合わず断ち切られた、夢の中は酷く軽薄で、 命が身罷る音を立てる、きっと誰かの所為で。 暗がりの中で弧に消えた、頓に潤けた位置で円描く。 指先に宿るアポトーシス、故に遺れ餓死する。 蔑んだ末、協和を隔て、色即是空に目を附ける。 瑕疵を衒うエントロピー、脳髄は盈虚を砕く。 産み落とされた弍つの蔭、拍動を止めて、彷徨い続けた。 絶無に覗き込まれて、見目形が鏤刻され弛む。 剥落した喩えが表す、其れが連なり、讒言にあう。 噛み合わず形骸化した、夢の中は酷く軽薄で、 命が身罷る音を立てた、きっと誰かの所為で。 |