寄る辺なく死に絶える。
夜 | ||
565 | パズルを見たときに、 美しさを感じたよ。 美しさを感じた故に、 己に価値を見出して、 満ち足りたその音の中、 心を奪われていた。 パズルを埋めたくて、 妄想に耽っている。 破綻したこの音ですら、 愛おしく思えました。 蔓延る懺悔から目を逸らし、 極夜の中 目を閉じて、 逆夢、 曖昧な解釈で、 この地に身を委ねた。 パズルを埋めたくて、 丁寧に繋いだのに、 不足を感じてしまったよ。 不足を感じたが故に、 己の価値を見失い、 心が離れていたよ。 パズルを埋めたから、 あなたに見てほしいけど、 見下されているのでしょう。 わかっていたはずでしょう。 止まない霖雨から目を背け、 白夜の中 息絶えて、 正夢、 後悔と行通り、 寄る辺なく生きている。 止まない霖雨から目を背け、 白夜の中 息絶えて、 正夢、 後悔と行通り、 寄る辺なく死に絶える。 どこかに影を残して。 |