其れは誤算の所為なの?
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1398 | 古びた本をとり、 緩徐に開く。 とある頁の栞は、 とりわけ錆びていたようであり、 錆を払おうとすれば、 纏わりついたの。 我が身の幾多の錆(つみ)、 未だ消えずに、 永遠に消えぬといふならば、 其れを僕としよう。 終末を生きる少年達、 幾年経つ日には、 弔鐘の音響く此の土地で、 彼等は露と消えるの。 滅びゆく世界を、 覗きたくなり、 書を漁る僕自身が、 まるで搔き暮れる末つ方。 君は愚かな鳥(ひと)だと、 誰かが嗤うの。 「終末論は何故美しいのか?」 そう問うた彼の人は今、 現世(このよ)にいるだろうか? 罪なき孤独(ひとり)の想ひ人(いとしきひと)、 幾年経つ日にも、 嘲笑の雨を浴びるのなら、 其れは誤算の所為なの? 終末を生きる少年達、 幾年経つ日には、 弔鐘の音響く此の土地で、 彼等は露と消えるの。 罪なき孤独の想ひ人、 幾年経つ日にも、 嘲笑の雨を浴びるのなら、 其れは■■の所為なの? 其れを教えてくれよ! |