全て非力の所為です。
〆 | ||
5805 | 差し込む光の声に、 踏まれる檻の中、 捕まれる糸に任せて、 ノドの踊る付託を。 縁(よすが)に据えた群雨に、 誘い付き行く為人(ひととなり)、 騒ぐな。ただ稔る神を、 耳に焼き付けるのだ。 零れた訃音の様な、 裂かれる肺が底、 青々とする水の泡、 ここで待っているから。 騒ぐな。ただ稔る神を、 誘い付き行く為人(ひととなり)、 縁(よすが)に据えた群雨に、 全て非力の所為です。 |
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4462 | 裂ける様に撫でるのか、 向く矛先の曲がらない、 糸で儚きは求めど、 道徳は逆巻く。 啜れば始、 嘗めれば果て、 未だ咲かぬウグイスの音。 あれが誘導起電力の 辿るザマであり、 咎めるな。崇める波は、 性に嘆くのさ。 横戯るから、 忘れられない、発けない、 全て非力の所為です。 裂ける様に撫でるのか、 |