全て邪淫の所為です。
邪 | 21 | |
合作 | 383 | 首から提げる錘、 目玉が落ち狼狽えている、 体が解けて姿も、 少し宵が冷めました。 怨む血が真っ黒になる、 逸る鼓動は解けて、 穴の中 心地よいのに、 視界が滲んでいく。 四方に見える目玉、 潜んでいる私の声は、 まだ、 まだ、 届いてないよ。 蛙が今鳴きました。 怨む目も見えなくなって、 頭蓋の中に沈んで、 怨む血も流れて落ちる、 全て邪淫の所為です。 |
邪邪 | 9 | |
342 | 腕伸ばした、 白い紙に 囁いて蜜を零す、 腐って行く、 合わせ鏡の中は、 仄暗い噂です。 モノクロに滲む、 虚ろを壊す、 まだ、まだ、届かずに。 暮れ往く空に、 息を吐いた、 まだ、まだ、遠い空。 それは 帰り道に、 潜むモノで、 影を落とした。 掬う腕も無いが、 歩きましょう、 街灯の裏側へ、 沈む恐怖をも、 忘れて仕舞えば、 嘯いて 只笑っていた。 全て邪淫の所為です。 |