全て眠りの所為です。
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屍に揺らぐ不全の問、 数多なれど 手を取り合う。 干ばつの引き金と、 低頭に縋る様。 荒んだ街並みと露景色 あなたには見えますか? 後ず去りから、またやり直し。 手が届かず消えて征く。 身を嫌う程、 停滞仕舞いで届かない。 全てあなたの所為です。 |
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携帯の裏の裏、 覗こうとしたけどもう遅く、 過ぎ去って仕舞う様な思い出が、 面体に溢れ出した。 感情に委ねたこの道が、 東雲の中 速度を増して、 赤い潮汐が舞う頃に、 奇行に走るのです。 溢れた甘い水も、 滴り落ちて流されてゆく、 過ぎ去って仕舞う様な思い出も、 忘れられ零れていく。 赤い潮汐が舞う頃に、 東雲の中 速度を増して、 感情に委ねたこの道が、 全て眠りの所為です。 |
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それを見ていた 確かな思い それを見ていた 適当な言葉 それを見ていた 消えてゆく思い |
botu | ||
晦の時、 頬を伝う、 それを見ていた。 不可思議な靄を覚えては、 それを懐かしむの? 「わたしの雨を聴いてくれ」と、 「わたしの露を見てほしい」も、 全部、全部嘘だと分かってたのに、 分かってたのに。 |