全て無音の所為です。
| 際限 | 11 | |
| 320 | 掠れている、 ただ、 重ねている。 何も、 無いであろう秘境。 すれ違う。 まだ、 覚えている。 蟲が、 這いずり回る。 嗚呼、 見えない、 消えない、 戻らない。 際限もない世界の 向こう。 ただ、 嗚呼、 識らない、 逢えない、 届かない。 際限も無い 闇。 まだ見えない、 まだ消えない、 まだ識らない、 まだ逢えない。 掠れていた、 ただ、 眺めていた。 厭世も 為せやしないのに。 嗚呼、 征けない、 立てない、 償えない、 希望も枯れてしまった様。 空。 嗚呼、 見れない、 消せない、 戻れない。 際限へ続く闇。 嗚呼、 見えている。 立てている。 届いている。 嘗ての罪を まだ、 背負う？ 「そう...」 嗚呼、 往かない、泣かない、忘れない。 微かな未来だけ、 確かな希望だけ。 まだ見えない。 まだ消えない。 まだ識らない。 「また逢いたい」 |
| 徒労 | 9 | |
| 127 | 生死の境、 停止の厭い、 名義の憂い、 ただ睦まじく。 天使の誘い、 天竺纏い、 演じる蒼、 何も起こらずか？ すべてがてきです もうもどらないよ もうもどらないはず |
| ꠳[Re.short] | 3 | |
| 74 | 幸甚、閃輝暗点、 失われてしまった音色よ。 反半天、蛙鳴蝉噪、 答弁に煤が付く。 生死の境を迷っても、 肝心な答えを失くしても、 ラジオ番組は切り替わらず。 全てが だ。 |
| ꠳ | 10 | |
| 198 | 電源、機械音声、 失われた音色に困る火よ。 色色彩、酖美爛漫、 心地良い音と屠蘇。 感電、栄枯盛衰、 呑み込まれ、天から地へと散る。 現幻想、安否不明瞭。 今すぐ離れてください。 肝心な答えを探しても、 生死の境を迷っても、 ラジオ信号は意味を成さず。 耳を塞いで。 幸甚、閃輝暗点、 失われてしまった音色よ。 反半天、蛙鳴蝉噪、 今すぐ消してください。 生死の境を迷っても、 肝心な答えを失くしても、 ラジオ番組は切り替わらず。 全て無音の所為です。 天使が囁く誘惑も、 幽かな答えを見つけても、 ラジオの電池は底を着いた。 今すぐ逃げて！ |
| カルナタ[proto] | 11 | |
| 128 | あなたの歌声を聞き、微笑む昨日に。 取り替えしもつかぬ儘。 亡くなったモノの在処 それは、 愚かしさとか、 馬鹿らしさとか、 醜さだとか。 わたしの中に未だ宿り続けているから。 だから。 継ぎ接ぎだらけの空が、 ある日に堕ちて來たとして、 失ったモノ、 決して還らない。 だから、恨みました。 |