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雨はまだ降り止まず、
傘を差し出掛けたら、
雨粒が踊るように、
不思議な音でただ落ちていく。
そんな姿を見てたら、
僕も踊りだした。
無意識に踊りだして、
気づいたときにはすでに遅し、
沢山の人に見られ、
流石に恥ずかしい。
路傍に佇むテントも、
屋根が雨で濡れている。
帰宅するときはもう夜で、
眠りについた。
全て水の所為ですか?
雨は既に止んだが、
依然と雲は其処に。
道端の石畳は、
湿ったままで乾くのを待つ。
そんな景色を見てたら、
水溜りもあった。
水溜りを飛び越えて、
噴水の近くへ歩いたら、
いつも通り人々は、
噴水に集まる。
路傍に佇む出店も、
行列ができているの、
近くのベンチに腰掛けて、
少しだけ一休み。
日差しに起こされ、
周りを見ると、
水溜りが何故か増えてる、
全て(水の所為ですか?)
運命、それは変えられない事実。
僕はこの白い道を歩いた。
僕もいつかは水に帰るだろう。
しかしそれが全ての者の運命だ。
運命は変えられない。
運命に逆らってはいけない。
僕たちには原罪がある。
逆らったとすればそれがさらに増えるではないか。
僕はそうやって歩んでいった。
例え…いやきっとそんなことは起こらないはずだ。やめておこう。
そんな中、とある声が聞こえた。
「運命に抗え」と。
でもそんなことをしたらみんなは...
「いや、そうすればみんなを運命から護れる。」
何故?しかし訊いても返事はない。
何故?僕はどう抗えと?
僕は不安を抱えながらこの道を進んでいった。
語彙力は無い筈だが、
有る様な歌詞が出来ていく。
もっと後難を恐れたいね、
しかし其れこそ醍醐味。
不意に青空を見上げて、
[神座](てんくう)を眺めてみた。
[神座](しま)は白くただ高尚で、
日の光が眩しい。
全て水の所為で(すか?)した。 |