全て欠片の所為です。
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携帯ゲームと、 残されたナメクジは、 たわむれで生ず引力を、 信じても死に至る。 私が細胞であるのなら、 ひとつ目の骨が折れ、 ベルの音と名の無い星が、 おぞましく教え込む。 湧き出た甘い水と、 からだを刺し込む針。 心地のよい退廃の裏、 毒が回り死に至る。 私が細胞であるのなら、 肉はエヌなのでしょう? 十円玉を落としました。 全て欠片の所為です。 |
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携帯には残りやせず、 仕舞われたレコードが、 何時かの糸を手繰る頃には、 枯れ葉は舞い降りていた。 酔いつくし崩す数多の民、 顔に塗りたくる虚構の口、 種から腕を出し踊りだす、 記憶が途絶えました。 咲く花は行方知らず、 取り忘る傘は死ぬ。 誰も彼も理性を失って、 渦の中でやがて苦しむ。 選別されゆく理想の外、 吐瀉物が染みたアイデンティティ、 其故視界が眩みました、 全て軽率な所為です。 |
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縋る蟻が平凡かと、 識を問い面を殺す。 譫妄と成すその意識に、 焼き尽くされ井戸へ堕ちていく。 愛とされた、 衝動が今、 途端に頸を刎ねた。 瞬く泥の穴は、 おぞましくも、 流麗さを帯び。 迷妄な疑念を抱く程、 浅薄に過ぎぬのです。 歪む回路が、 肢体を切り落としました、 全て軽率な所為です。 縋る蟻が平凡かと、 |
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速度が上がって、 苦しみ悶えて、 其処から新たな、 世界へと繋がり。 木走の囀りが響く、 想定以上の負荷を掛けながら、 掠れていたその記憶の中、 光る景色 再び出会う。 その手は奥底へと届く、 時が過ぎて、 夕暮れに置き忘れた記憶、 為す術も無くその全てを、 涙と共に。 もう戻らない筈の信号辿り、 重なる。 |
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インスト曲 |