全て年数の為です。
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152 | 一千年待ち続けた、 時の果ての静寂の中で、 無色の大池に佇み、 不吉な囁き。 人生が滑り落ちてしまった、 くずんだ運命の罠に、 やむを得ず覗いてしまった、 助けなんて無い。 骨の音だけがひっそり響き、 ひとりでに棒年表が折れ、 光る救いの欠片無し、 黒液 喉焼く。 一千年、いやそれ以上、 腐り果ててしまった身体、 黒く染まる魂の残骸、 混合した譫妄。 視界を洗い流したかった、 それはあまりにも強すぎた、 全く恐怖を感じたので、 逃げ出しました。 骨の音だけがひっそり響き、 ひとりでに棒年表が折れ、 光る救いの欠片、 全て年数の為です。 骨の音だけがひっそり響き、 ひとりでに棒年表が折れ、 光る救いの欠片、 全て██の為です。 黒い液が再び、 運命だと知りながら。 |