全て地蔵の所為です。
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1504 | クワイアに投げた華渡り、 混沌とした因果を待つ。 半可通の提灯と、 破れ鍋に綴じ蓋。 誰を呼ぶのですか? 聞こえますか、 何処に征くのですか。 あなたは見えますか。 乱脈は非ずなのですが。 擦りを避ける程、 抱擁為の明かりが灯し、 全て地蔵の所為です。 |
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都会に零れ落ちた、 優しい水滴が。 危篤を何時まで弄ぶ? 繋がぬ誤謬です。 余蘖を飲みましたが、 蹉跌が起きました。 路地裏で夕景晒し、 震盪を引き起こす。 赤遍羅を避けて、 美しむ華渡り。 今でも重なり合い続け、 寄生の「羅城門鬼」。 路地裏で頬晒し、 蹉跌が起きました。 余蘖を飲みました、 全て地蔵の所為です。 |
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百鬼夜行根差す 鳥居の上。 往き惑わす有明行燈の 外炎と病葉 騙る怨嗟 夜半の狭間 夏越の大祓 竦み歌、浮かび殺し。 鍵を咥え軒先を転々跳び 姿見紛う、末滅ぼし。 霞を射よ。 頼みの綱の冰毒素 飛び交う髑髏 曲学阿世で得た知見は 尚、継ぎ接ぎ。 幾ら模せど土塊の哀 霄祭り久しく、 全て地蔵の所為です。 |
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揮霍撩乱、旱魃彩る朔と茶筅 見捨てた鼓、御鹿島立ち 腐り沈む様を掻き消そうと 蝕む都会にて投じた天 尊い篝火の北枕 薄の艶姿 月翳の歩む頃に弛む 些か笹鳴く 全て地蔵の所為です。 身竦み歌、浮かび殺し 鍵を咥え軒先を転々跳び 姿見紛う、末滅ぼし 霞を射よ 頼みの綱の冰毒素 飛び交う髑髏 曲学阿世で得た知見は 尚、継ぎ接ぎ。 幾ら模せど土塊の哀 言葉少なに いつか、いつか また会えるように 戸惑いを隠せず 色に出る裏腹の心 汐凪、澪標 全て地蔵の所為です。 旧態依然、刺し違え 無論闃然、凶角永遠 百鬼夜行根差す 鳥居の上 往き惑わす有明行燈の 外炎と病葉、騙る怨嗟 夜半の狭間、夏越の大 冰毒素飛び交う髑髏 曲学阿世で得た知見は 尚、継ぎ接ぎ 幾ら模せど土塊の哀 霄祭りの騒ぎが 誰かの眠りを醒ます 繰り返す過ち それだけで救われる筈も無く 隠し微笑む 全て地蔵の所為です。 |