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鳴り止まない耳と、
濁る脳。
噛んだガムの味は、
胃で消えた。
毒々、鼓動して、
靴を脱ぐ。
四肢を動かしても、
手が重い。
留守の空気
飲み干して、
酔っていました。
湿らせた口から出る吐息が、
孤独を叫ばず舌を開けて、
涎を垂らして塗りたくり、
舌下を食んでいく。
未だあしたことはしらないけど、
たくさんの虫の羽音がする、
何を忌むべきかも知らずに、
硝子を叩く。
板一枚越しの、
痩せ我慢。
汗が噴き出ている、
耳の裏。
なくした判断と、
椅子の熱。
出口を探し出す、
えずいている。
餌入れだけ
得るような、
壊疽がはじまる。
湿らせた口から出る吐息が、
孤独を叫ばず舌を開けて、
涎を垂らして塗りたくり、
舌下を食んでいく。
未だあしたことはしらないけど、
たくさんの虫の羽音がする、
何を忌むべきかも知らずに、
硝子を叩く。
あなたの言葉が突き刺さる。
心すら忘れたのは、
全て乱雑な所為です。
湿らせた口から出る吐息が、
孤独を叫ばず舌を開けて、
涎を垂らして塗りたくり、
舌下を食んでいく。
未だあしたことはしらないけど、
たくさんの虫の羽音がする、
何を忌むべきかも知らずに、
硝子を叩く。
さあ憂かれたら死はすぐそこ。
続きを喋るとしても、
触れることはできません。 |