全てぼくらの所為です。
木枯 | ||
掠れたあの日の記憶が、 始まりを告げる様に、 複雑に嘆く声すら、 聴こえて来たのです。 罅割れた硝子の向こうに、 愚者たちが集まってくる。 あなたの為にぼくらは、 独り咽び泣く。 黄金比のアブジェクト、 狂いだした この地さえ、 戯言へと化すの。 ただ、耳を塞いで、 火種に狂い始めた者、 もう消え去るのでしょうか? 只、人真似に、 感情を、 終わり、弾け、消え去るのでしょう。 ベルの音が響くほどに、 視点変え、壊されたの、 鵺の鳴く、此の世こそ、 全てぼくらの所為だったのです。 |