偽名。
何時か枯れ果てて仕舞うのかな? | 7 | |
134 | 途切れた糸を紡ぎ、 虚けた心を縫う、 朝焼け空の遥か向こうは、 違う結末は在るかな。 手を伸ばしたら届きそうな、 蒼茫たる空を見上げてた、 あの日の変わらない景色も、 今や御伽噺みたいだね。 睡郷など求めても、 疾うに見られないから、 昔見ていた甘い夢には、 今更戻りたくないな。 月明かりは私を照らし、 彼方の星に思いを馳せて、 記憶に残る雨の声も、 何時か枯れ果てて仕舞うのかな? |
......s.h..o.r..............t.... | 12 | |
171 | 千切れた糸は戻らずに、 空いた穴は深くなるだけ、 夕焼け空は見るに堪えなく、 死ねるものなら死にたかった。 今はもう無い腕を伸ばして、 あの日の虚像をもう一度だけ、 そんな事を願うも、 叶うはずもないのにね。 理想郷など求めたとて、 何も変わらないんだからさ、 縋る物も今はもう無く、 唯々昔を夢見ていた。 吹き付ける風が躰を刺し、 視界など疾うに黑く染まり、 この雨の残響すらも、 聴こえなくなるのですか? |
暇2ぶし | 8 | |
81 | 日が眠りに就く頃、 翳が影を隠すと聞いた。 俄には信じ難いが、 それは音を置き去りにした。 泥む声は幽く、 微かな街頭に照らされ、 微睡む影に導かれれた、 それが心地よかった。 |
ちょっとした暇潰し | 3 | |
64 | 震える手で傘を持ち上げ、 「この雪はいつ止むのかな?」 そんな言葉を吐き捨てる、 全てをあなたの所為にしたくて! |