不思議
クレーター / crater | ||
雨の中空を泳いだわ 音が止むとも知らずに泳いだ 警報音の鳴り響く日 遠くの星に手を振っただけなの クレーターの底にはあなたが 空回りする体を抑え 波にさらわれてしまったな 振り返りもできずに 逃げるだけの意気地なしなあたし 月の明かりも消えて 跳ねる水を掻き分けただけなのに 頭から離れない記憶を捨てたい 今日も 捨てきれない気持ちを思い出して 目を瞑ったまんまだけど 雨の音を忘れないよう 傘を持ち歩くことにした それでも償えないことなんて 分かってるよ 知ってるよ 雨の中空を飛ばずに もう私はクレーターの中 波の音が近づいてきても もう動かないよ さようなら |