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砕けた瓦礫の間際に枯れた街路樹きらきらきら
岸辺に流れ着いた名も無き骸の同胞六つの腸
切られた浅瀬の昼間に割れた貝殻白黒白
壊れた丸みの無い硝子の相方探して一種の徘徊
夕焼けにきらりひらり色きらきらひらきら/
/(夜の道は暗い暗いきらきらひらきら)
水面の先は儚き明日に消えてゆく
お早うも言えずに一歩二歩散歩空を切り裂いた音の音
また帰る日探してようこそお休みただこれが続いていくだけ
悲しいの漣あっちこっちどっちの夜を切り裂いた風色/
また帰る日探してもうすぐもうすぐただこれが続いていくだけ/
/(悲しい夢は朝も続いて一人一人生きている)
轢かれた鴎の欠片を群れで貪る赤青黒
目覚めた意味を成している筈無いけどただ見る三つの十字架
開いた仲間の合図も耳を塞いで目を閉じてる
終われた鎖にまだ繋がれ一二ただただ息をしている
夕暮れにゆらりふわり雨ゆらゆらふわゆら/
/(朝の道は広い広いゆらゆらふわゆら)
草鞋の虫は妹を糧に増えていく
短き昼夜を知ってるって何で足を切り裂いた石の刃
もう帰る日ないからどうでもいいからただこれが続いていくだけ
虚しいも考え尽きる頃空腹を切り裂いた塩の味/
まだ帰る日探して脳味噌揺らしてただこれが続いていくだけ/
/(短い夢は朝も続いて一人一人生きている)
お早うも言えずに一歩二歩散歩空を切り裂いた音の音/
また帰る日探してようこそお休みただこれが続いていくだけ/
/(悲しい夢は朝も続いて一人一人生きている) |