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(左/上/下/右)
/踏切の側、お地蔵様が笑う。/誰もいない市街、何処にも消えず、/
推敲を重ねると言う。/心地よいリズムで警笛が鳴る。/残る青い標識。/推敲を重ねると言う。
/遠く離れた景色、たどり着くとき、/バス停を首に吊るした、古ぼけた注射液。/
/彼の瞳に映る景色は、/冷却器の上から見つめ、/
/消えることのない摩天楼。/暦を引き裂く。/
写し鏡を手に何思う?/ /躑躅の自問自答。/酸化被膜の森と、ブラウン管の再帰。
つま先立ちで/ /支える食指の喉元、/背伸びしてでも、
歩き出している。/ /前略に割かれ。/叶わないのです。
片足を沼に沈めた、/ /因数分解とオタマジャクシは、/調和級数とピタゴラス音律は、
甘めの汁を啜りながら。/電池で扉を割りました。/刃物で日記を混ぜました。/片刃で符号を断ちました。
弾かれた雨粒が、/幾千の標識が阻むのは、/私の肉片が求めていた、/私を知る余地もなく、
幾億の光を宿し煌めいた。/数多のエムですか?/キューの解は何ですか?/中も得れない儘で。
いくら訊けども答えの無い、/エラーコインは捨てられました。/一銭の価値もないが、/穴無し五円玉が笑う、
その問いは何ですか?/希望は見えますか?/蔵の中身を知るか?/無駄に笑うのでした。
/暗闇から抜け出して、アナクロニズムの曇り雨。/教室外の墓場で、階下のあなたを呼び起こし。/
/暗黒星雲の羨望は、校訂を重ねると言う。/外れた後のダイヤルは、切なる味がすると聞く。/
形見を供えて囁く、/ /甘い水も飲む気は失せて。地蔵が栖を荒らす。/空室から漏れる、漆で染まる受信機の音。
眼で見れども見えざればその心、/ /絡繰人形は顔を背け。/轆轤首が探していた、
此処に在らず。/ /涙を流していた、/紛い物の跡。
ゆっくり動く、/ / /此処でサイレンが鳴り響く、
雲の上の背/ /篩の上の朱色。/時間は夜なのに。
騒がしくても、操り叫んだ。/ /二進数の弟たちも、諧謔に裂かれ。/変わり替わりに蠢く、矛盾で満ちた嘘が重なり合ってた。
アナログ方式の、プラグへ生き長らえてても、/ /復元データは四肢を殺し、/見える町は崩れて、
3×3=9の見た目です。/4×8=32の噂です。/ 1/2で紐を解く。/余事象が導く謂れです。
(.|..|...)
心地良い音 頭蓋の中、|それは万有引力の、|見たいモノだけを見て、
ひとりでに骨が折れ、|様なモノであり、|信じたいモノを信じ、
たわむれに書いた傘の中、|抗えば抗う程、|目が覚めた時はすでに遅し、
全てあなたの所為です。|青く燃え上がるのです。|死に至るでしょう。
(左/上/下/右)
/ /新しい解剖は、有り得べき。/
/ /それに気がついても、おびやかされ。/
価値観すらも否定されて、/ /確証バイアス達は、/ア、ペ、イ、ロ、ン ナ、ド、?、?
淘汰され。/ /斯く語りき。/ソ、ン、ザ、イ シ、ナ、イ、ノ デ、ショ、ウ、ガ、
私は選ばれました、/ /私は細胞ですが、/私達は屍ですが、
肉片はシグマでした。/ /肉はエヌですか?/聢とエフは見えますか?
臲臲とした臰が醒め、/ /ギザ十が泣いていました、/給湯器が沸いていますが、
蘇るはずでした。/ /井戸は見えますか?/エゴが故ですか?
(左/.|..|.../下/右)
私は選ばれました、/心地良い音 頭蓋の中、|それは万有引力の、|見たいモノだけを見て、/私は細胞ですが、/私達は屍ですが、
肉片はシグマでした。/ひとりでに骨が折れ、|様なモノであり、|信じたいモノを信じ、/肉はエヌですか?/聢とエフは見えますか?
臲臲とした臰が醒め、/たわむれに書いた傘の中、|抗えば抗う程、|目が覚めた時はすでに遅し、/ギザ十が泣いていました、/給湯器が沸いていますが、
蘇るはずでした。/全てあなたの所為です。|青く燃え上がるのです。|死に至るでしょう。/井戸は見えますか?/エゴが故ですか?
(下)
何が見えますか?
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