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誰もいない部屋の中で
僕は生きていた
誰もいない部屋の外で
君は死んでいた
寒い日のことだった
僕は部屋の外に連れてかれた
突然のことだった
僕は中から水をかけられた
それから毎日水をかけられた
手と足がなくなりました
今日も水をかけられそうになった
ところで 光が差した
誰もいない部屋の外に
君は手を差し出した
誰もいない部屋の中の
手を僕はつかんだ
誰もいないはずの部屋に
君だけが立ってた
だれもいない暗い部屋が
少し明るくなった
寒い日のことだった/突然
僕は君と友達になった/呼び出された
突然のことだった/彼に
僕は部屋の外に押し出された/水をかけると
/言われた
それから毎日水をかけられた/気づかれないように
誰がこんなことをしたんだ/水を
/かけた
今日も水をかけられそうになった/今日も水をかけようとした
ところで 光が消えた/ところで 君に気づかれた
君がいる部屋の中から/君がいる部屋の外に
僕は水をかけられた/僕は水をかけた
君がいる部屋の中は/君がいる部屋の外は
誰もいなくなっていた/誰もいなくなっていた
誰もいない部屋の外から/誰もいない部屋の外の
僕は水をかけられた/君に水をかけた
誰もいない部屋の外は/誰もいない部屋の中は
とても暗かった/とても暗かった
誰もいない部屋の中で/誰もいない部屋の中で
君は生きていた/僕は生きていた
誰もいない部屋の外で/誰もいない部屋の外で
僕は生きていた/君は生きていた
/誰もいない部屋の中で
/僕は生きていた
/誰もいない部屋の外で
/君は死んでいた |