あられみこみ
うれたリンゴはふってこない | 684 | |
18761 | とぎれかけた つづみもと ゆでたまご にこまれてる ふとんの こよみの なかには くすだま うれたリンゴは ふってこない おちる ながれぼしが あれど ああ めのまえ よこぎる クロネコの せいで みはなされる かびたミカンは ふってくる はこの すみっこの ひとりだけ ああ ぶつけて こわした とうじきの はへんで ちがこぼれる うれたリンゴは ふってこない おちる ながれぼしが あれど ああ めのまえ よこぎる クロネコの せいで みはなされる かびたミカンは ふってくる はこの すみっこの ひとりだけ ああ ぶつけて こわした とうじきの はへんで ちがこぼれる |
✾ | 1441 | |
47169 | 日陰の裏道に 実のない木がありました 気になったので毎日通い 見守りました 聞いてみたらその木は 梨の木だと言ってますが 一年たっても実は出ず 葉が散る 水をあげました 寄り添い祈りました 振り向かず朽ちてく空の梨 光が濁る 昼の通学路に 虚ろな人がいました 気になったので毎日話し 撓垂れました 雨の日に仕込んだ 傘を忘れ距離縮める 一年たっても実らず 心散る 身を捧げました 寄り添い騙しました 振り向かず動かぬ空の無し 光が濁る 水で埋めました 寄り添い祈りました 振り向かず落ちてく空の無し 光が濁る |
ブドウがかげからのぞいてるんだ | 529 | |
23025 | ねむいあさに ゆらゆらと みちを あるいたら きづきました かどの むこうと でんちゅうの うら あまい めだまが みていた かすんだ めを むけてくる ブドウが かげから のぞいてるんだ みが さけていて わらいごえを だして ゆかいそうに している とげつきの つるが からまり ちが でて あたまが くもってくんだ きらいか じあいかも わからず うずまき きがつけば たおれてた ゆめ に にげて うなされて まぼろし に あざけられる あわ に かわり すぐ きえる かげ が ちし へ さそう ふえてきている めだまは さんぽ していた みちを まきこみ そらにも つるが はりめぐらされ にげばが きえてしまった かすんだ めを むけてくる(うれた リンゴは ふってこない) ブドウが かげから のぞいてるんだ(おちる ながれぼしが あるけども) みが さけていて(めのまえを よこぎる) わらいごえを だして(クロネコの せいで) ゆかいそうに している(みはなされて いるんだ) とげつきの つるが からまり(かびた ミカンは ふってくる) ちが でて あたまが くもってくんだ(はこの すみっこの ひとりだけ ふる) きらいか じあいかも(ぶつけて こわした) わからず うずまき(とうじきの はへんで) きがつけば たおれて ゆめにいた(うでを きり ちが こぼれてました) かすんだ めを むけてくる(うれた リンゴは ふらない) ブドウが かげから のぞいてるんだ(おちる ながれぼしが あるけども) みが さけていて(めのまえを よこぎる) わらいごえを だして(クロネコの せいで) ゆかいそうに している(みはなされて いるんだ) とげつきの つるが からまり(かびた ミカンは ふってくる) ちが でて あたまが くもってくんだ(はこの すみっこの ひとりだけ ふる) きらいか じあいかも(ぶつけて こわした) わからず うずまき(とうじきの はへんで) きがつけば たおれてた(ちが こぼれて しまった) ちがでてくたび みたされてくんだ ああ |
ザクロ停留所 | 258 | |
10681 | バス停の待ち場所で 一人きりで待っていました 下を向いてて気づいたら 見知らぬ神社にいました 興味が湧いたので進みました ぼろぼろの鳥居を潜ると 静かな風に背中を押され 導かれた小屋に行きました 見えない何かが手を掴む 逃げ出したら 腕を切られてた 道を間違えて崩れました 信じられず乱しました 記憶に残ってたので吐きました しゃがみながら泣きました 次の日怖いので(昨日は) お友達と帰りました(あの子に 途中で逃げられた) 手を握られて待ってたら(一緒に帰るふりで) またあの神社にいました(捕まえようとした) 昨日の血の道が残ってた(また連れ去れた) 友達が行くので追いかけた(贄にするため先へ進みました) 小屋の中には明かりがなく(抱きしめて鍵をかけ) 着替えた友達に抱かれてた(ふたするつもりでした) 縛られる前に逃げ出した(受け入れてくれず逃げられた) 気がついたら(赤い糸は) 終点で惚けてた(既に解けてた) (道を間違えて崩れました) (信じられず乱しました) (記憶に残ってたので吐きました) (しゃがみながら泣きました) (道を間違えて崩れました) (信じられず乱しました) (記憶に残ってたので吐きました) (しゃがみながら泣きました) (道を間違えて崩れました) (信じられず乱しました) (記憶に残ってたので吐きました) (しゃがみながら泣きました) (道を間違えて崩れました) (信じられず乱しました) (記憶に残ってたので吐きました) (しゃがみながら泣きました) |
痛み止め | 152 | |
2975 | ぬあうおゆ わたいかなに ちとはきま のれむちつさ ひこもぬあ うおゆたいち とはくつさ ひこもるめつ ぬあうたてすか ならせてい ちとはつさひみ ねる ぬあうおゆたい ちしはつさ ひぬあうたて すんなら たてちとは きまりけむつ そぬふうえ やよわへたい すちしはく つさひこもる めつさぬあ うたてすちし は |
睡眠欲は外付け | ||
ヒグラシが泣いた日陰で 手を離されたの 切り取れたらなと願うの 思い出だけは嫌だ 要石が外れたから 心も崩れたの 残った日付の印が 涙でふやけて消えた 震う右手にはぬいぐるみ抱き 左手はぎゅっと握って 外付けの睡眠欲で 強制断ち切り。 頭にはやわこい枕 体にはふかふか布団 飲み込んだ睡眠欲で 一瞬で落ちる。 |