あまのぶ
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ある日校舎を歩いたよ 豁然吹き抜けの廊下を 突然扉は現れて 僕は向こうへと そこは三十平米の 甚だ陳腐な部屋でした 大きな机の上に 何かがありました えんぴつが空に落ちたよ 音が大きく揺蕩うよ それが床で踊ったよ 世界は広がるよ いろんな図形があったよ 何もかもここに残して いっぱい時間もあったけど 僕はもう戻らない いつか校舎を歩いたよ 亡羊レンガ床の広場を 突然小窓は現れて 私は向こうへと そこは古本本棚が 仰山に置かれた部屋でした 小さな電気の下で 何かが動きました えんぴつが海に落ちたよ 音が大きく轟くよ それが床で舞い立つよ 世界に呑まれるよ いろんな言葉があったよ 何もかもここに託して いっぱい命もあったけど 私はもう戻らない 鳥のように羽ばたいて 机の下に落ちました 静止もせず突然と 爆発が起きました 視覚認識もできず 時の流れも感じず 全て何も考えず 遺体が残りました |