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蝉が鳴く昼下がり
知らない神社を 通り過ぎていた
竹藪ばかりで 気が滅入り
祖母の家へと続いてた
車を止め 戸を叩いてみました
藪へと歩いてみると
竹から蛇が落っこちてきたので
面白いので追いかけました
何年前かに聞いたお話
足を踏み出したら
落っこちた/噛まれてた
竹筒には入らず放り出した
帰り道がわからなかった
蛙が鳴けず急げなかった
蜿蜿長蛇の獣道
蛇が逃げたので/走り出した
一人で 追いかけることにしました/彼女を追いかけた
薄暗い森のなかで/手を繋いで 連れ帰ることになった
女が確かに底にいた/怖かったけど
水底から顔を出していました/彼女には
女の四肢がなかった/足がなかった
蛇が這いずり 蝉は喚き/全てこちらを見つめてた
人魚は確かに聞いていた/後退った
足に絡まる大蛇ににに気が付かず/湖から助けようとして
落ちて身体が消え/手を伸ばしたら消えていた
朽ち縄に怖じて逃げ続け
生きながら 死にながら
走り往く人間を
ただ蛇は待ち続けてる
朽ち縄に怖じて逃げ続け
生きながら死にながら
走り往く人間を
ただ蛇は待ちつづけてる
竹筒には入らず放り出した
帰り道がわからなかった
蛙が鳴けず急げなかった
蜿蜿長蛇の人間の道
竹筒には入らず放り出した
帰り道がわからなかった
蛙が鳴けず急げなかった
蜿蜿長蛇の人間の道 |