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咲いた花は散るからと、 種を蒔かずにいるのか、 無為徒食 ただ怖がって、 朝日暮れてを繰り返す。 目の前に足が竦んで、 まだ背けさせてくれないか? 不安も振り払えずに、 もう疲れてしまったから、 あなたと赤色に塗り、 終わりにしてもいいのかな。 色は匂へど 散りぬるを、 我が世誰ぞ 常ならむ、 有為の奥山 今日越えて、 浅き夢見じ 酔ひもせず。 とかそうやって言われるけどさ、 わたしには荷が重すぎるの! あなたと赤色に塗り、 もう疲れてしまったから、 不安も振り払えずに、 遍く無に帰すのでした。 愛していた筈のモノは、 嫌悪などが入り交ざって、 見るに堪えないモノでした。 終わりにしましょう。 あなたと赤色に塗り、 もう疲れてしまったから、 不安も振り払えずに、 遍く█に帰すのでした。