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鏡を覗いたら、 映る筈のないモノが映る。 光を放ち姿を消す、 既に理解できないモノで、 戦慄の理由を隠し、 新奇を衒うのです。 己を垣間見る落雷と、 他人を嘲笑う水銀が、 何時か夢を思い出し、 墓穴を掘るのでした。 戯れに溶ける爪先が、 憐憫を掘り返すことで、 艶めかしさと混合して、 やがて動き出すのです。 重なる紙の中、 寂しく騙り出す者が居る 支離滅裂な言動には、 理解の余地など無いのです。 耳を蝕む音となり、 意志を崩壊させる。 無知を自覚して歩き出す、 機知を働かせて立ち止まる、 悴んだ事象の影は、 風を正面に見る。 戯れに溶ける爪先が、 憐憫を掘り返すことで、 未だに滞ることなく、 全て化学の所為です。 空回る虚言を吐き、 仄かな響きに酔いしれてる。 深海の中薄明見ゆ。 理を翻す。 戯れに溶ける爪先が、 憐憫を掘り返すことで、 未だに滞ることなく、 全て██の所為です。 足音は遠く鳴り響く、 それは次第に近く。