: 2749
: 98
樹海へと向かうその脚で、 幾つ痕を増やした? 切れかけの蛍光灯が、 微分された夜を描く。 貴女の傀儡と成り、 後ろへと手を引くのです。 火種を撒いた静寂主義者(キエティスム)は、 煌めかざる彗星は、 望んだ終末(けつまつ)を求めて、 貴方は釘を挿し(うち)込まれた。 凍りついた道を歩けど、 歪みは未だ直らず。 樹海へと向かうその脚で、 幾つ痕を増やした? 既に切れた蛍光灯が、 深淵へと微睡む。 貴女の足枷と成り、 下へと引き込むのです。 火薬を飲んだ現実主義者(リアリズム)は、 泡沫に棲む過客は、 己の死に場所を求めて、 "幾星霜の操り人形(マリオネット)となる。" 偽物の磁界を繋ぐ、 偶像崇拝者へと、 奇怪の眼には逆らえず、 全てあなたの所為です。 歯向かおうとし、 奇知を辿る、 桃源郷(アルカディア)を求めるが、 貴方へと纏い付くのは、 未だ、待つか? 凍りついた道を歩けど、 歪みは未だ直らず。 樹海へ向かうその脚で、 幾つ痕を増やした? 注射器(シリンジ)を突き刺された、 全て症状の所為です。