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只、描いた、 永い旅路を、 只、紡いだ、 沛雨が成した道を、 征く。 叫んだ言葉に、 意味など無いけれど、 道を逸れた拙い愚者は、 屹度、「滂沱の所為。」と言う。 嗚呼、未だに、 末路は遠く、 嗚呼、何時かは、 届く事を希って、 征く。 叫んだ言葉に、 意味など無いけれど、 道を逸れた拙い愚者は、 屹度、「滂沱の所為。」と言う。 声は届きはせず、 想いは伝わらずに。 正当な矜持 与えられず、 それでも、それでも。 声を届けました、 想いを伝えました。 正当性に見捨てられても、 それでも、進もう。 全てを失い、 朽ち果てたとしても、 あの旅路を歩んでいれば、 何時か、報われますか? 全て滂沱の所為です。