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光る画面の奥、 降り止まぬ雨に濡れている、 傾いた窓の外で、 少し耳を澄ます。 空を飛ぶ魚の群れが、 此方を見つめている。 強い風が吹いて、 傘が飛ばされてしまったよ。 夢を見る海月の群れは、 私を憾んでは 消えて行く。 嗚呼 通りゃんせ 通りゃんせ、 行先 知れず、 帰りも 知れず、 我に返る頃には 手遅れです。 何が得られるのですか? 割れた画面の中、 意思の無い声に手を伸ばす、 壊された偽の道で、 少し愚痴を漏らす。 地を泳ぐ鯨の群れが、 地平目指して消える。 暗い光が差し、 道が辿れなくなりました。 声を無視しているのなら、 貴方は頭から 裂けて行く。 嗚呼 通りゃんせ 通りゃんせ、 虚に在らず、 未練も知らず、 引き返そうとしても 手遅れです。 全てネタが無ぇ為です。 嗚呼 通りゃんせ 通りゃんせ、 虚に在らず、 未練も知らず、 引き返そうとしても 手遅れです。 全て█████為です。 全てあなたの所為です。