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携帯の裏側に、 赤い水がある。 恐い心に押し潰れ 酷く、眩暈がする。 見て見ぬふりをしていた 現が恐くて。 時間が手招きをして、 彼方、 此方、 手を引き摺られ 知らず知らずに夢を見て、 悲歌慷慨に過去を見て。 今、苟且の時間に 全て何かの為で。 湧き出た赤い何かを 飲み干してみたら、 人に非ず、不成者が こちらを覗いている。 痛みに耐え忍んでた。 過去の烙印に。 時間よ、手放してくれ いつか、 いつか、 弔いの時、 全てを弔い 知らず知らずに夢を見て、 今、全てが消え去ってゆく。 また、苟且の時間に 全て弔う所為です。 知らず知らずに夢を見て、 悲歌慷慨に時を見て。 今、苟且の時間に 全て何かの為で。