誰かがわたしへと、 篝火から手を伸ばしてる。 空蝉の世を断つ、 大した力も無くて、 慟哭の電子は、 耽溺に鼻歌を歌う。 氷輪に誘われ、 対象を酷く照らし、 星空を眺めてる。 誤作動を起こしたように動かずに、 ずっとそこに立ってる。 欲望も希望も無くなった。 死ぬ事さえ忘れて。 輪郭は消えてく、 巧妙な手口に騙され、 脊髄は溶かされ、 自意識は既に無くて、 消えたモノを探し、 彷徨い、また経路を照らす。 それはもう忘れて、 ずっとここを守ってる。 夕暮れを眺めてる。 哨戒する意味も分からずに、 添加される炭素が、 光り、脳を溶かし、熱くなり、 意識を溶かしました。