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繋いだ星々に名をつけてみて、 初めて気付く孤独、 遥か遠くに見えた水平線は、 満足げに消えていた。 犯した罪だけを数えていたら、 何者にもなれなくて、 焦りと苛立ちに足をすくわれ、 ならず者へ堕ちました。 それは息を殺した儘、 襲い掛かった涙雨。 秒針はまだ鳴り止まず、 昔話となりました。 聞こえた雑音に耳を澄まして、 初めて知った無力さ、 型だけ模していたミメシスとなり、 走馬灯が流れてゆく。 犯した罪だけを数えてみては、 何者かになろうとした、 焦りと苛立ちが肥大化しては、 血液と混ざりました。 それは嘘を抱えた儘、 この地を去った鳳仙花。 秒針はまだ鳴り止まず、 今も居場所を探していた。