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隠された電話の裏、 栄養素が嗤い、 連絡しても繋がらず、 泣く泣く井戸に近付いて、 徒に覗いたら、 煤煙に巻かれました。 視界を遮るモノを、 よく見てみましたら、 徐に近づいて、 存在が薄れました。 幽かな声を追いかけても、 光は視えない儘で、 記憶を編んで組上げても、 全てが残らなかった。 湧き上がる霞の中、 鈴の音が聴こえ、 零落すれど絡まらず、 乱雑に意図を裏返し、 連答を続けたら、 魂が抜け出したよ。 途切れた道筋を追い、 声を捜したなら、 俤を失って、 行先は昏くなった。 記憶を編んで組上げても、 光は視えない儘で、 幽かな声を追いかけても、 全て無何有の所為です。 記憶を編んで組上げても、 光は視えない儘で、 幽かな声を追いかけても、 全て███の所為です。 蹤を辿る儘、 歩き続けていた。
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