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古びた詩集の中の、 途切れた無数の星が、 瞬く間に消え去って、 辺りは闇になるでしょう。 夢に見た星々の歌、 微かに耳に残った。 空の上へと頭上から、 罅割れ堕ちて逝くでしょう。 舸に鋳た時々の月、 遥か日々に覆った。 迷い込んだ先は暗闇で、 怯えて何も出来ずにいる。 焦燥に駆られた胸は、 独りでに朽ちるのでしょう。 憎しが無数に残る、 凍えた無数の星が、 身に宿り甦り、 輪廻に従い往くのです。 終わらない無数の苦輪、 蔑み此処に馴む、 間違ってるか正解か、 均衡を保つのでしょうか。 既に在る燦然の灯が、 明日に影を落とした。 名も無き月夜照らしだし、 星座に酔った二人の欠片、 幻想に喰われた夢は、 全て銀河の所為です。 儚く響く運命が、 飽和で死んだ心を照らす、 どうか夢を叶えてください。 全て銀河に願う。 何時かの星の歌が、 星空に消えた。