流れ過ぎゆく日常に ふと差し込んだ思い付き 秋の眩しい薄雲に くらりと眩暈を感じれば つるりと足を滑らせて 電信柱の指す空へ 高い空から落ちてゆく 銀に光った雲の中 何か懐かしく香り立つ あの頃の夢を見た もうこの町から離れられない 浮かんだ雲に眩んだから 記憶の原野に閉じ込められて 二度と 帰れないのです もうこの空から離れられない 空を見詰めて転んだから 記憶の原野に閉じ込められて 二度と 帰れないのです 流れ淀んだ泥濘に ふと差し込んだ思い込み 空に浮かんだ妄想に 足を絡ませ落ちてゆく ゆらりと手元を狂わせて とっくに忘れた憧憬へ 変わることない町並みは どこか寂しい銀色だ 何か懐かしく香り立つ あの頃の夢を見た もうこの町から離れられない 浮かんだ雲に眩んだから 記憶の原野に閉じ込められて 二度と 帰れないのです もうこの空から離れられない 空を見詰めて転んだから 記憶の原野に閉じ込められて 二度と 帰れないのです もうこの町から離れられない 浮かんだ雲に眩んだから 記憶の原野に閉じ込められて 二度と 帰れないのです もうこの空から離れられない 空を見詰めて転んだから 記憶の原野に閉じ込められて 二度と 帰れないのです