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モノクロレンズ越しに、 ひとつの目を覗かせて、 あの日 信号機を見つけ、 夢をひとつ植え付けられ、 崇拝ごときの感情に、 操られてた。 逃げれば逃げるほどに、 どうしてか光が見えて、 慢心が故の行動は、 それを選んだ。 肖ってしまうのなら、 夢を貪って生きてくのだ。 せせらぎがそう、唆した。 世界はもう、戻らないよ。 でぐちが見つからずに、 興醒めて耽り始めた、 あの日 信号機を見つけ、 光芒が忘れられずに、 旧態依然の正解に、 呑み込まれてた。 暗易な号哭には、 意味も何も入らなくて、 後悔尽くしの感傷も、 見せたくないな。 貪って生きてくのだ、 夢を肖ってしまうのなら。 世界はもう、戻らないよ。 せせらぎがそう、唆した。 そうしてまた文字を見て、 ゆらぎ、 せせらいで、 「まだね、そのままでいいからね。」 誰かそう言ってくれよ...... 貪って生きてくのだ、 夢を肖ってしまうのなら。 世界はもう、戻らないよ。 ■■がそう、唆した。 あなたはもう、戻らないの。 全てせせらぎの所為です。