電話ボックスから抜けた先の方、 真夜中の警告のアラームが惨く鳴る、 鳥の鳴く白い箱のその奥、 長針に悲しそうに狼狽えた。 繋いだままのプラグ、 飲みかけの苦い水、 破れてしまった両の掌で、 顔を覗いてきたのです。 特徴的傾向な図面、 唇が強く絡み、 べたり 浸かる鼓動、 届く線の向かぬその壁に、 目を背けていると危険です。 入力された赤く実る真中に、 折れた椅子が生ず深刻的オブスタクル、 慎重に閉じ込めた器の目を、 電子の枝に流され底へ沈む。 満ち欠けは噛み合わず、 仄めかす赤い灯が、 出鱈目な抑揚と指先で、 手を反し呟くのです。 冷ややかに照らす明り、 管の奥が冷えた音、 べたり 詰まる背後、 一寸越えたそのまた向こう、 目を合わせると危険です。 繋いだままのプラグ、 飲みかけの苦い水、 破れてしまった両の掌で、 顔を覗いてきたのです。 特徴的傾向な図面、 唇が強く絡み、 べたり 浸かる鼓動、 届く線の向かぬその壁に、 冷ややかに照らす明り、 管の奥が冷えた音、 べたり 詰まる背後、 一寸越えたそのまた向こう、 誰も届きはしないのです。