水の音は指先を伝い、 ぽたり落ちて届かずに消えていく、 耳を塞いだ目はいつか、 眩暈と共に飲まれて見えなくなる。 鏡を塗って音を立てる影が、 小さく思想を崩す。 やがて合わせ鏡となり、 ███を見つめているのです。 嘆いたその歌は、 意味を摘まれ流れてゆく、 咽び泣く声は彼方、 聞こえますか、 紡ぐ言葉。 確かに呼んで来たモノ、 守れられず歪み溶けてただ消えていく、 答えなど見えやしないが、 音律と混ざり調和した気になる。 情ほど曲がり捻った事は無いと、 頭を抱えている。 やがて壊れすぎた言葉に、 憤りを覚えてしまう。 狂い始めた命が酔い潰れていく、 静寂で。 溺れた意味を見出し泣き潰れていく、 終末で。 嘆いたその歌は、 意味を摘まれ流れてゆく、 咽び泣く声は彼方、 聞こえますか、 紡ぐ言葉。 流れる数多は忌まわしく、 此方を見ているのだろうか。