五月雨の中で荒んでいた偶像が、 記憶を失ったあなたに捧げる物はもうなく、 帰り道の端で蟋蟀が鳴いていた、 その音に踊らされて息の根を止めるだろう。 考えた事はありますか? 血反吐を吐き、 寂寞を為す。 初めから結末は決まってて、 誰の為に私は華を摘むの? それは全て気の所為にしてた悲哀の所為。 語り騙られていた、 記憶と共に忘れることが、 独りの儘此処にいる事が、 どれだけ危険なモノだったか。 そして我々を殺すのでしょう。 冠婚葬祭の既知になる土台の死には、 呪縛を蔑んだあなたにコの身を捧げる。 腐り果つ、星の降る此の世では、 その血色で目を染めて、盲目になるのだろう。 聞こえた言葉を反芻して、 跪いたら、 声があるなら、 終わりから始まりは断りで、 それを故に彼は叫ぶのでしょう。 「あなたが此処にいるから私がいる」と。 疑い歌ってた、 この言葉を歌詞に乗せて、 独りの儘此処にいる事が、 どれだけ寂しい事だったか。 そして虚像/幽寂に託すのでしょう。 捧げた虚像がこんなにも美しい。 捧げた幽寂がこんなにも儚い。 捧げた全てがあなたの所為になる? 捧げた全てを…悲哀の所為にして! 語り騙られていた、 記憶と共に忘れることが、 独りの儘此処にいる事が、 どれだけ危険なモノだったか。 そして我々を殺すのでしょう。 疑い歌ってた、 この言葉を歌詞に乗せて、 独りの儘此処にいる事が、 どれだけ寂しい事だったか。 そして虚像/幽寂に託すのでしょう。 存在証明が、 出来ない儘夜は過ぎる。 独りの儘此処にいる事が、 どれだけ悲哀な事なのか。 そして全てを悲哀の所為にして!