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「届きはしない」と怒鳴られ、 諦めた其の夢も、 叶えられると知ったが、 それはもう手遅れです。 まだ私に残っていた、 富を掻き集めたが。 瑣末なモノ許りで、 浅慮が首を締めた。 此の命の、 幕を降ろせば、 何れだけ楽だろうか。 縺れる人生が、 如何にもならなくなり、 利害損失の比率さえも、 災いを齎すのです。 沈んだ太陽が、 泣きながら見てくるので、 一度目を逸らしてしまったら、 甦る事は無くて。 子供が泣き叫ぶ時、 世界は廻っている。 傷跡霞む満ち欠け、 疾うに廃れてるのです。 後ろを振り返れずに、 前だけを見ていても、 浮かぶ思考醜くて、 夏は聞き取れますか? 身を刺す雨、 降り止まなくて、 計画が壊れたの。 時に足掻く声や、 詭弁が聞こえますが、 屹度声を掛けたなら最後。 可惜夜が明けてしまう。 「死なないで」の声が、 慰めと捉えられず、 歪んだ固定概念とかが、 私の中で消えた。 「手を伸ばしてみて。」 嗚呼、 これが静かな宵の夢。 全て届かぬ所為です。 時に足掻く声や、 詭弁が聞こえますが、 屹度声を掛けたなら最後。 可惜夜が明けてしまう。 沈んだ太陽が、 泣きながら見てくるので、 一度目を逸らしてしまったら、 甦る事は無くて。