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形の崩れた両の目で、 人の心を読み取った。 それらがどれだけ威圧的で、 不調和なモノかも知らずに。 やがては実に悲観的に、 なる程の縺れ。 自在に偽る声色を、 夢と現に投げ込んだ。 それらが如何に模範的で あるかを語る。 再びこの地へ戻ることなど、 不可能なことだと分かるのに、 まだ待ち草臥れている針を刺し、 抗ってしまうのでしょう。 軌跡を辿った両の手で、 零れ落ちる液体を飲む。 そこにひとつまみかき混ぜて、 鋭い風味を醸し出す。 それらは今にも溶けそうで、 やがては無くなる。 此の世を断ち切る本能が、 布石を打てずに転がった。 それらが余りに愚かでも、 淡い光に照らされる。 まだ待ち草臥れている針を刺し、 再びこの地へ戻ることなど、 不可能なことなど分かっていた、 全て傾斜の所為です。 まだ待ち草臥れている針を刺し、 再びこの地へ戻ることなど、 不可能なことなど分かっていた、 全て▇▇の所為です。 浅瀬で溺れるふりをして、 警鐘を鳴らすのか。