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孤独を嫌う模倣の果ては、 土へと還る運命で、 抗うことすら憚られる儘、 息絶えるのです。 見下ろした下界の端くれに、 舞い戻る希望の唄、 弾けるエメラルドの破片の中、 思い出を拒む。 逃げ惑う先は未開の地で、 辺りは何もわからず、 憐憫を絆す畦道の先に、 何を求めるの? ぼくらが目指した楽園とは? 常世は何処に消え逝く? 死人は何も言えず目を閉じては、 行く末を拒む。 甘い蜜捨て、 実像の衒いは、 未だ蝸牛の中 目を逸らし、 針は十二時を指す。 言葉に出来ず夢は、 散り逝く運命なるモノ。 重なる二つの生命は、 純粋なるアポトーシス。 夢の終わりに辿り着くのは、 黒に染る果てであり、 開豁した未知なる世界の中、 何を叫ぶのか? 溶けた毒物は身体を刺し、 燃え上がる忌火に消え、 血液の循環を止める為に、 己を屠った。 遍く星々に身を委ね、 閉ざされた扉の奥、 抗うこと無く静かに消えた、 全て希望の所為です。 軈て辿り着いたその場所は、 幽世と呼ばれる地で、 現世に戻ることは出来ない、 全てあなたの所為です。