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シノプシスを乱す日々に、 胸苦しく塞ぐノマド。 亜硫酸鉛に滿ちた部屋、 しなくなした運命。 結く閨と逆巻く蒼、 語りかける手紙が絆し、 離心を孕んだ金切り声、 逃れられない果て。 内緒は怪しく、 軽口と霑れ、 二兎が囚われました。 それは反重力すら、 恥を知る繆悠で、 虚を映す味のないガムは、 もう何処にも無い。 それは得体の知れないモノ。 くらくら揺れる様に、 躻らしく現を抜かして、 朦朧に身を窶す。 心の鬼に責められては、 咎人がまた朱に染まる。 馬齢を重ねた古狐か、 似たるも果たせる哉。 凍みる水にも魘される、 身を誤って宛ら夷狄。 だから空も海も直蒼、 滴る夜を歩く。 巧みな癖を、 蛻く居丈高、 野うさぎはまだ怪しく。 それは反中性子すら、 恥を知る繆悠で、 移りゆく躁鬱のバイアスは、 もはや何処にも無い。 ソレノイドは絶えず捻れるモノ。 からから痂せる程に、 俯いてはうつらうつら只、 ちぐはぐに糸を紡ぐ。 行潦を眺め、 粗忽者が酔い痴れていた。 全て君の所縁です。 それは嗄れた叫び声の、 届かない静寂。 蠢く四肢は意味を為さず、 一刹那に消ゆ。 又、 衆目を翻して、 えも言えぬ風が吹いた。 瞬く星はきっと復とない。 かなわない明日にのぞむ。 俄雪の中で、 偶像を拝むことばかりに、 固執するのか。